宇〜太に会いたい ー宇都宮大学ー

宇都宮大学に関するブログです

令和3年度(2021年度)宇都宮大学入学者選抜の見直しについて

入試の変更

宇都宮大学のWebページを見ていたら、入試の変更が次の様に載っていました。

すでに公表済みの令和3年度宇都宮大学入学者選抜(令和2年度実施)の変更点について、下記のとおり追加の変更が決定しましたので、お知らせいたします。

・一般選抜
一般選抜におけるe-Portfolio の提出に関する記述を削除します。一般選抜における主体性評価のための出願書類は「調査書」のみとします。
・特別選抜
工学部・農学部において実施してきた理系5年一貫特別入試は、令和3年度入試から廃止します。

新型コロナウイルスに関係しての変更で、現役高校3年生に配慮した変更かと思ったら、全然違う内容でした。
入試に関係して部外者には分かりづらい内容です。高校3年生いやその保護者、高校の先生はどの様な変更なのか分かるものなのでしょう。

e-Portfolioと調査書

まず、このe-Potrforioが分かりません。ネットで検索したら次の説明をが1番最初に出てきました。

「JAPAN e-Portfolio」は、(略)文部科学省より「JAPAN e-Portfolio」の運営を許可された一般社団法人教育情報管理機構が提供するサービスです。本サービスでは、高校生活における学校の授業や行事、部活動、取得した資格・検定や学校以外での活動成果を記録し、今後の学び・成果につなげていくための振り返りと、蓄積した「学びのデータ」を個別大学の出願等に利用することができます。

まだ良く分かりません。生徒の活動を記録する事らしいのは分かります。それを入試に使う様です。
では調査書は、どの様なものになるのか。検索すると「オリコン顧客満足度」のWebページが1番最初に出てきました。

大学受験に必要な「調査書」って何?
大学受験では必ずと言って良いほど「調査書」の提出が義務付けられています。調査書とは簡単に言うと在校生または卒業生の学習態度や学校生活について記述した文章のことで、大学入試における参考資料のひとつです。内申書とも呼ばれます。

なるほど、かの有名な内申書のことだそうです。
つまり、入試の合否は今まで通り、学校から出される書類で行うということの様です。

理系5年一貫入試

これも調べてみました。検索されたのは昨年度の大学案内で、次の様なことが載っていました。

大学院に進学してより深い専門的な知識を身に付けることは、社会でプロフェッショナルとして活躍するためには不可欠です。特に、修士論文研究を通して一つのテーマを深く探求し、論理を積み上げて成果発表する経験は、企業での研究開発実務の重要なトレーニングになっています。研究開発職を目指している人は、大学院への進学を視野に入れておくとよいでしょう。宇都宮大学には、そうした人向けの「理系5年一貫特別入試」もあります。ぜひチャレンジしてください。

つまり、入学した時から大学院(修士)への進学を考えていて、その進学が保証されている入試の様です。
廃止された理由は、この入試を希望する生徒が居なかったのか、その能力がある生徒が受験しなかったのか、分かりませんが私は後者だと考えています。

高等教育

このような変更で言えることは、大学で成功する学生は高校時代の活動より学力ということなのでしょう。

私は、高等教育は「すべての人のもの」だが「そこで結果を出せる人は限られた人だけ」だと思っています。つまり「大学へは誰でも入学しても良いが、その内容を身に付けるのは一部の人」ということです。
大学に入って思ったことは「大学で学ぶ内容は難しい」ということです。それを身につけた人はすごいと思っていますし、多くの人は大学を卒業したが、その内容が身についていないとも思っています。
日本の大学生・卒業生の評価は、「その大学に入れる能力」を評価されているのであって、「その大学で学んだこと」は評価されていないと考えています。だから、宇都宮大学大学院卒業より東京大学中退の方が評価される、というおかしなことが起きてしまいます。
大学では、そこで学んだ事を担保できるように、卒業を厳しくすべきだと考えています。