宇〜太に会いたい ー宇都宮大学ー

宇都宮大学に関するブログです

入学試験のインターネット利用

総合型選抜・学校推薦型選抜

宇都宮大学のWebページを見てみたら、「重要」とされるところに次のことが載っていました。

令和3年度宇都宮大学総合型選抜・学校推薦型選抜Ⅰ受験者留意事項について

「総合背型選抜」「学校推薦型選抜」などという言葉は馴染みがないので、調べたところ「受験ネット」(https://受験.net/2020nyushi-senbatu-3882)に次のようにありました。

総合型選抜
AO入試から変更。勉学から高校生活まで、総合的な経験値を問う)
学校推薦型選抜
指定校制・公募制推薦入試 からの変更。勉学(幅広い学力)を中心に、高校生活も問う。

留意事項は、試験を実施する際のコロナ対策のお願いが載っていました。
試験日程は11月18日(水)と21日(土)になるようで、国際学部の試験はオンラインで実施されるようです。

インターネット出願

留意事項のところに、「宇都宮大学入試情報(特別選抜)」(https://www.utsunomiya-u.ac.jp/admission/special.php)が載っていたので見たところ、出願は全学部学科、インターネット出願になったようです。

ネット出願のメリットとして、次のことが載っていました。

書類の取り寄せ不要
入力ミスがなくなる(入学志願票を手書きする必要がありません。パソコンで入力ができます。エラー・入学検定料の間違いがなく安心です。)
24時間支払いOK(入学検定料を24時間コンビニエンスストアなどから納入できます。)

これまでの願書取り寄せからの郵送に比べると、確かに緊張感は少なくなっている感じはします。出願すると、すぐに返事が来るでしょうから、これも受験生の安心につながります。郵便だとある程度の時間差が生じてしまうので、不安がうまれるのでいいことかと思います。
ただ、証明書などの種類の郵送は必要なようで、ここが全てインターネットを通じて行うことができて、初めてデジタル化が完了したことになるのでしょう。

オンラインでの試験

国際学部の試験は、「Zoom」を利用した試験を行うようです。

令和3年度国際学部学校推薦型選抜Iの実施方法等について(https://www.utsunomiya-u.ac.jp/docs/kokusaisuisenjisshihouhou.pdf

1人で受験することになるようですが、その他の環境はどう確認するのでしょうか。カメラの背後にアドバイスをする人などがいるかいないかどのように確認するのでしょうか。
確認するには限界があるでしょうから、試験の内容を今までの試験とは別のもので行うことが求められるでしょう。
例えば、インターネットを利用し調べることを前提とした質問、助言をする人がいてもいい質問などを考えて受験生に問う必要があるのではと思います。
実際にやっているかと思いますが、そうなると受験生は今までの対策では対応できないことになるので、本当の学力が必要になるかと考えます。
高校までの学習について、ただ問題が解けるだけではなく、それについて大学の先生が納得ができる説明をする力や、大学で学ぼうとしている事に関する内容について説明する力などが求められるでしょう。

これからの学力

今までは問題が解け、他の人より多くの点数を取ることが受験生に求められていましたが、これからは自分の学んできたことを他人に説明でき、また他人の質問に的確に答えられることが求められるでしょう。
知識や形式なことは、もうインターネットで検索をすれば手に入れることができます。手に入れたことを深く理解し利用することが、社会で生活するのに必要なことになっています。
これは受験生だけではなく、現代社会で生きる私たちにも求められることです。

大学説明会

コロナ禍

宇都宮大学のWebページを見ていたら、一番最初の画面に「宇〜太」がコロナ対策を実践していました。こんなところで活躍しているとは、流石です。内容は世間で言われる「換気」「手洗い」などで目新しくはありませんが、私は元気にしている「宇〜太」に会えて喜んでいます。
宇都宮大学ガイドラインによると入構できる人は次のように決められています。

入構を認める者
1.7月 6 日(月)から対面授業を実施する授業の受講生
2.研究室に所属する4年生以上の学生
3.研究生及び内地留学生
4.緊急に証明書の発行を必要とする学生
5.その他部局長が入構を認めた場合

一般の学部生は入構できないようです。ましてや大学に関係のない人などは到底無理でしょう。ウイルスを持ち込まないようにするのは、感染予防としては第一なのでしょうが、そこまで神経質にならなくてもと私は思っています。イギリスの首相やアメリカの大統領もかかってしまうので、予防にも限界があります。

大学説明会

一般の学生が入構できないのだから、高校生も入ることができないので、今まで通りの大学説明会は実施できないようです。
では、どの様な形で説明会を行なっているかというと、他の大学と同じ様にWeb上で開催しています。

宇都宮大学バーチャルオープンキャンパスhttps://admission.utsunomiya-u.ac.jp/virtual/

動画があり、各分野の詳しい説明へのリンクがあり、友人とオープンキャンパスへ行くよりも能動的により深く大学を知ることができる感じがします。
例えば

入学料・授業料・奨学金について(https://admission.utsunomiya-u.ac.jp/campuslife/price.html

では、奨学金についての詳しい説明が書いてある所へ繫っています。人見知りして職員に質問出来ずに帰って来てしまう、なんて事態には成りません。

情報格差

大学のパンフレットを取り寄せてよく読み疑問点を見つけ、オープンキャンパスに参加し、それを解決する。今までの志望校決定までの手段ですが、これがインターネットを使うことで効率良く分かりやすく行うことができるようになっています。
ただし、便利になったのはそれが「できる人」になります。「できない人」は、利益を得ることができません。今時、インターネットへの接続環境をもたない高校生はいないかも知れませんが、いるかも知れません。また、経済的にインターネットから得られる情報が限られてしまう人もいるでしょう。
高校生の多くは、通信量が制限され、月末には遅い速度でインターネットを見ている状況が多い様です。
ここで、インターネットに簡単に接続でき、より多く情報を取ることができる人と、そうでない人とで格差が生じてしまいます。
以前は、現実に接することが出来るなど情報の質に格差(都市部と地方)がありましたが、現代では得られる情報量の格差が生じている気がします。情報の正確性には疑問が残りますが。

デジタル庁

小学校でタブレット端末の配布が始まっている様です。1人1台配布ですが、通信環境などは各家庭に任せている様です。
学習するために自宅にタブレットを持っていっても家に十分な通信環境がなければ、学習内容に差が出ることでしょう。
小学生には、最新のスペックのiPadと無料のsimが必要だと考えます。どちらかというと、無料のsimの方が重要かも知れません。小学生だけではなく、中高大学生、学校というところで学んでいる人全てに必要だと思います。
デジタル庁は、省庁のデジタル化ではなくて、この様な社会におけるハード面の充実を目指すべだと思っています。通信量の値下げより、教育環境では通信量を無料にするする事がまず第一だと考えています。
全ての人に等しく教育を受ける機会を設けることは、人類の発展を担う人を生み出すのに必要不可欠だと考えています。

後期授業

大学の授業

大学と言うより、日本の学校は4月から始まります。欧米などは9月から始まる様ですが、9月は日本では2学期が、後期授業が始まります。
大学の授業は、大きな講義室で大勢の学生相手に、年配の先生が「ボソボソ」と講義をするイメージです。出席していなくても、一夜漬けでテストが出来れば何とか単位がとれ、何を学んだのかよく分からないで卒業した人が多いのではないのでしょうか。
良かったのか悪かったのか分かりませんが、大学とはそんな処です。本来は学問を探究する場所ですが。
テストも毎年同じ内容で、先輩などから過去問を手に入れば良かったし、私が学生だった時には授業の「鬼仏表」なるものが売られていました。のんびりした時代でした。

コロナ禍の授業

今年は新型コロナウイルスの流行により、政府の方針で3ヶ月近く学校が休校になっていました。
その間、児童生徒学生は通常ではない学習をすることになったようです。小中高校では、オンライン授業が難しいためか課題による学習になり、大学は、学生に機材や知識があるため、実施が容易に可能なのでオンライン授業を実施しています。
また、小中高校は6月頃から学校へ登校し対面授業を復活している様ですが、大学ではオンライン授業を続けているようです。
本当かどうか分かりませんが、大学は年配(60過ぎ)の先生がいるため、コロナにかかる危険性を考えオンライン授業を実施していると言う話もあります。若者は無症状が多い可能性もあり、学生から教員にうつる危険性を考えているようです。
兎に角、今年入学した1年生は一度も大学構内に入ったことがない学生もいるらしく、今までの生活とは異なっている様です。
宇都宮大学のWebページに、後期授業の案内が載っていました。

後期授業の基本方針
○授業は、対面及びオンラインで実施する。
○実験、実習、実技等は原則として対面授業で実施し、講義は原則としてオンライン授業で実施する。

実習実技以外は「原則として」オンライン授業のようです。

学生生活

私の学生時代は、授業には出ないが安い食事をしに学食へ行き、また、ひとりで食事をするのも寂しいのでサークル室へ友達を探しに行ったものです。詳しくは分かりませんが、最近の学生も同じようなものでしょう。授業は覚えていないが、思い出は沢山あるのが学生生活です。
しかし、コロナ禍により学校生活が大きく変わったようです。大学自ら、「来るな」と言っているのですから当たり前です。1年生では、構内に入ったこともなく、大学で新しい友人が出来ずに不安になっている学生もいると聞きます。
極端な話、家から一歩も出ずに卒業できることも考えられます。大学まで移動して学ぶことが当たり前としてきた今までの考え方を変えることが求められます。
今までの学生は、どの大学でどのような人間関係で生活を送ってきたかが評価の対象になっていた感じがしますが、大学にも行かず人間関係も作れない状況では学生の評価も今までとは変える必要があるでしょう。大きく学生の評価方法が変わるかも知れません。

今後の大学

オンライン授業は、学ぶ場所が関係ないと同じく、どの大学で学ぶかも無意味になっていまいました。ある学問の基礎部分を学ぶだけで有れば、その分野の教科書の解説をしているビデオ授業さえあればいいのであって、それぞれの大学で実施する必要は無くなっていきます。
より深い学びをする場合には、それを専門に研究している先生について学ぶ必要が出て来るかと思いますが、大学の1・2年生では大学を選ぶ必要がなくなってきたいます。
今後の大学は、どこで学んでも同じになるでしょう。大学院に進み、自分の研究分野がハッキリした時に、誰に教わり学ぶかが重要になってきます。しかし、ここでも「どこの大学」と言うことは重要では無く、教わる先生個人が重要に成ります。
日本の学歴は、「どの大学を卒業した」かというより「どこの大学に入ったか」になっているが、これからは「何を学んできたか」「誰から学んだか」が重要になるでしょう。
当たり前といえば当たり前です。では、宇都宮大学で特別に学ぶことができることは何でしょうか。今のところハッキリと言うのは難しいですね。

自己修復するレーザー加工装置の開発

レーザー加工

宇都宮大学のWebページを見ていたら、研究に関する記事が載っていました。

新開発したレーザー加工装置は、内的・外的要因によって生じたズレを自動的に修復する機能を備えています。一般に、レーザー加工装置は、工場現場で用いられ、その設置環境は静粛とは言えません。また、装置内の光学部品が加工用高強度レーザー光によって劣化します。空間光制御技術とディジタルフィードバック制御技術を組み合わせる事で、そのような状況下でも、長期的に安定なレーザー加工を実現します。

難しそうです。
Wikipedia にレーザーが載っていました。

レーザー (英: laser、中: 激光) とは、Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation(誘導放出による光増幅放射)の頭字語(アクロニム)であり、レーザー光を発生させる装置である。レーザとも呼ばれる[注 1]。
レーザーは、指向性と収束性に優れたほぼ単一波長の電磁波を発生させることができる。この発明により、非線形光学という学問が生まれた。発生する電磁波は、可視光とは限らない。紫外線やX線などのより短い波長、また赤外線のようなより長い波長の光を出す装置もある。ミリ波より波長の長い電磁波を放射するものはメーザーと呼ぶ。

レーザー加工については、「Tech Note」の「レーザ加工の基礎知識」に載っていました(https://www.ipros.jp/technote/basic-laser-processing/)。

指向性の高いレーザ光を集光レンズで絞ると、極めて高いエネルギー密度の光源が得られます。レーザ加工とは、その高いエネルギー密度のレーザ光を利用して、金属などの加工を行うことです。金属や非金属に対して、切断、穴あけ(ピアシング)、溶接などができます。その他に、焼入れ、電子基板の穴あけ、マーキングなどにも使われます。レーザ加工の特徴には、集光することで精密加工が可能、非接触加工で材料に対してゆがみや熱影響が少ないこと、材料の硬さに左右されないことが挙げられます。

つまり、レーザー加工とはエネルギーと密度の高い光を一か所に集め、金属などを削ったり穴お開けたり切断したりすることの様です。特徴としては、細かな加工が可能になるみたいです。

詳細

Webページにはこの研究のポイントがあり、また詳細がPDFで載っていました。
ざっと、その内容を見てみましたが、素人には分かりません。

新開発のレーザー加工装置には、レーザービーム形状を自在に整形できる空間光制御技術が実装されている空間光制御技術とは、1本のレーザービームを 1000本に分岐したり、円形ビームを四角形ビームにするなど、レーザー加工の高速化や高効率化に有効な産業技術として利用されつつある。

これは分かります。ただ、その凄さが分かりません。形を変える事が難しいことで、それができたということでしょう。

そのキーデバイスである液晶空間光変調素子(LCOS-SLM: liquid-crystal spatial light modulator)は、計算機ホログラム(CGH: computer-generated hologram)を表示するために最適化されているが、プロジェクタに使われている液晶ディスプレイと同様にピデオ信号で画像表示される。

横文字とその略が出てきると、理解することを脳が拒絶してしまいます。キーデバイスでアウトです。鍵となる道具のことか、などと思ったりします。素人にもなんとか伝わることを求めたいです。

プレスリリース

Webページには「プレスリリース」とありました。「プレスリリース」という言葉はよく聞きますが、ハッキリと意味が分かっていません。

プレスリリースとは、企業・団体が、経営に関わるニュースや、新商品・新サービスの情報をマスコミに知らせるための文書です。

マスコミは、この内容がわかる様です。工学に関する専門的知識を持った人が、新聞社などのマスコミにいるのでしょう。
マスコミの人が理解して、その後一般の人が理解でいる様に伝えるのでしょうか。今まで生きていますが、ノーベル賞受賞以外で大学の研究内容をマスコミが報じていたことは無い様な気がします。どこで報じているのでしょうか。私が知らないだけでしょうか。

研究内容の説明

折角、Webページに載せるのですから、もっと一般の人にもわかる、理解するというより雰囲気が伝わる様に説明した方が良いかと思います。つまり、内容を読んで他人に伝えられる様な書き方が良いと思います。
一般の人にとって、大学は遠い存在です。それは、「どうも理解できないことをやっている」という雰囲気から来ています。大学の研究内容を分かるように伝えることで、人々は大学を短に感じる事ができると思っています。

新型コロナウイルスにより家計急変した場合の前期分授業料免除について【追加募集】

学生への支援

宇都宮大学のWebページを見ていたら、新型コロナウイルスに関して次のような学生支援が載っていました。

本学では、新型コロナウイルス感染症の影響により家計が急変し、今後の修学が困難になった学生の修学機会を確保する観点から、授業料免除による支援を行います。
追加での授業料免除申請を受け付けますので、以下の要件を確認して、期限までに申請してください。
なお、この支援は、本学独自の授業料免除基準により実施します。

宇都宮大学独自の支援のようです。

1.対象者
学部学生(外国人留学生を含む)、大学院生(外国人留学生を含む)

留学生も含まれています。

※ 学部学生で、日本学生支援機構の新制度に申請していない者、同機構の新制度に採用されている者、国費外国人留学生及びそれに準ずる学生は対象となりません。

どうやら、「日本学生支援機構の新制度」に申請していないと駄目なようです。つまり、何かしらの奨学金を貸与されている学生に限るようです。
この通りならば奨学金の申し込みをしていない学生で、新型コロナウイルス関連で大きく世帯収入が減少している学生には支援しないということになります。そのような学生には、生活援助として10万円の貸与は行われていたようです。

まずは、日本学生支援機構奨学金を受けてからの話になるようです。

申請要件

申請できる要件は次のとおりです。

新型コロナウイルス感染症の影響により、A又はBに該当する場合に申請することができます。
A.国や地方公共団体が、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による収入減少があった者等を支援対象として実施する公的支援の受給証明書(※1)を提出できる者
B.事由発生後の所得が昨年度の所得と比較し、2分の1以下になっている者

日本学生支援機構の要件は次のとおりです。

被災時の罹災証明書に代わるものとして、下記の証明書が提出できる場合、雇用保険の加入対象外(自営業者等)の失職や収入減少の場合も含めて、支援対象になり得るものとします。
新型コロナウイルス感染症に係る影響による収入減少があった者等を支援対象として、国及び地方公共団体が実施する公的支援の受給証明書
●これに類するものと認められる公的証明書

日本学生支援機構新型コロナウイルス関連で行っている奨学金は、世帯の家計が急変したときの用いる奨学金を利用しているようです。
世帯収入の変化で、日本学生支援機構が定めている要件を満たした時、奨学金が支給され授業料が減免されるようです。

「国及び地方公共団体が実施する公的支援」の要件がどのようなものか分かりませんが、簡単にはいかないような気がします。

もともとの要項にある経済的な条件を見てみると、第1区部(支給金額が一番多い奨学金)で年間の所得が、子供3人の家庭で母親がパートとして421万円(給与所得のみが321万円)になります。これは、学生の中にいる可能性が多いに有るでしょう。多くの学生が活用すべきものです。

教育の無償化

日本学生支援機構宇都宮大学の支援は十分役に立つとは思うのですが、これを必要としている学生には届いているのでしょうか。
今時の学生で、インターネットに繋がっていない人はいないと思いますが、何かしらの理由でスマートフォンが持てない学生がいた場合、この情報をどこで手に入れているのでしょうか。学内の掲示板にあるのかも知れませんが、大学に行っていないことも考えられます。
学生の保護者にも伝わることが求められますが、年齢や環境によりやはり情報弱者になって伝わらない場合も考えられます。
支援の情報が伝わらない場合は、学生が中退することも十分考えられます。
新型コロナウイルス関連や自然災害などからくる経済的な理由で、学生が大学などを中退していまう、又は進学を諦めることになるのは、日本にとって、とてもマイナスになる事でしょう。
やはり教育の無償化が必要だと私は考えています。
教育は投資で、その投資に対し必ずリターンを求める人がいますが、数多く通ししてそのうち大当たりが出れば良いと考えることは出来ないのでしょうか。教育は必ず大当たりが出ると私は確信しているのですが。

令和3年度(2021年度)宇都宮大学入学者選抜の見直しについて

入試の変更

宇都宮大学のWebページを見ていたら、入試の変更が次の様に載っていました。

すでに公表済みの令和3年度宇都宮大学入学者選抜(令和2年度実施)の変更点について、下記のとおり追加の変更が決定しましたので、お知らせいたします。

・一般選抜
一般選抜におけるe-Portfolio の提出に関する記述を削除します。一般選抜における主体性評価のための出願書類は「調査書」のみとします。
・特別選抜
工学部・農学部において実施してきた理系5年一貫特別入試は、令和3年度入試から廃止します。

新型コロナウイルスに関係しての変更で、現役高校3年生に配慮した変更かと思ったら、全然違う内容でした。
入試に関係して部外者には分かりづらい内容です。高校3年生いやその保護者、高校の先生はどの様な変更なのか分かるものなのでしょう。

e-Portfolioと調査書

まず、このe-Potrforioが分かりません。ネットで検索したら次の説明をが1番最初に出てきました。

「JAPAN e-Portfolio」は、(略)文部科学省より「JAPAN e-Portfolio」の運営を許可された一般社団法人教育情報管理機構が提供するサービスです。本サービスでは、高校生活における学校の授業や行事、部活動、取得した資格・検定や学校以外での活動成果を記録し、今後の学び・成果につなげていくための振り返りと、蓄積した「学びのデータ」を個別大学の出願等に利用することができます。

まだ良く分かりません。生徒の活動を記録する事らしいのは分かります。それを入試に使う様です。
では調査書は、どの様なものになるのか。検索すると「オリコン顧客満足度」のWebページが1番最初に出てきました。

大学受験に必要な「調査書」って何?
大学受験では必ずと言って良いほど「調査書」の提出が義務付けられています。調査書とは簡単に言うと在校生または卒業生の学習態度や学校生活について記述した文章のことで、大学入試における参考資料のひとつです。内申書とも呼ばれます。

なるほど、かの有名な内申書のことだそうです。
つまり、入試の合否は今まで通り、学校から出される書類で行うということの様です。

理系5年一貫入試

これも調べてみました。検索されたのは昨年度の大学案内で、次の様なことが載っていました。

大学院に進学してより深い専門的な知識を身に付けることは、社会でプロフェッショナルとして活躍するためには不可欠です。特に、修士論文研究を通して一つのテーマを深く探求し、論理を積み上げて成果発表する経験は、企業での研究開発実務の重要なトレーニングになっています。研究開発職を目指している人は、大学院への進学を視野に入れておくとよいでしょう。宇都宮大学には、そうした人向けの「理系5年一貫特別入試」もあります。ぜひチャレンジしてください。

つまり、入学した時から大学院(修士)への進学を考えていて、その進学が保証されている入試の様です。
廃止された理由は、この入試を希望する生徒が居なかったのか、その能力がある生徒が受験しなかったのか、分かりませんが私は後者だと考えています。

高等教育

このような変更で言えることは、大学で成功する学生は高校時代の活動より学力ということなのでしょう。

私は、高等教育は「すべての人のもの」だが「そこで結果を出せる人は限られた人だけ」だと思っています。つまり「大学へは誰でも入学しても良いが、その内容を身に付けるのは一部の人」ということです。
大学に入って思ったことは「大学で学ぶ内容は難しい」ということです。それを身につけた人はすごいと思っていますし、多くの人は大学を卒業したが、その内容が身についていないとも思っています。
日本の大学生・卒業生の評価は、「その大学に入れる能力」を評価されているのであって、「その大学で学んだこと」は評価されていないと考えています。だから、宇都宮大学大学院卒業より東京大学中退の方が評価される、というおかしなことが起きてしまいます。
大学では、そこで学んだ事を担保できるように、卒業を厳しくすべきだと考えています。

パソコンの貸与

現状とパソコン

宇都宮大学のWebページを見ていたら、学生の支援として次のことが載っていました。

(緊急学生支援)貸出用パソコンの貸与について
学生の皆さんへ
メディア授業の受講に際し、パソコンを所持していない方又はパソコンの故障により受講に支障をきたしている方は、学籍番号、氏名、現在の受講状況について以下のメールアドレスまでご連絡ください。(貸出台数に制限がありますのでご了承ください。)

大学が休校中で講義がオンライン配信になっているようで、スマホやパソコンなどの情報端末を持っていないと、その講義が受けられないということで、またパソコンを買うにもアルバイトもままならない現在をふまえて、大学がパソコンの貸与を始めているようです。
ただ単に受ける、動画を見るだけならばスマホでも十分かと思いますが、双方向でやり取りすることを考えるとパソコンの方がいい様です。また、課題を行う場合やレポートを書くにもパソコンがないと不便です。

学生とICT

ほとんどの学生がスマホを持っている様です。生まれた年を考えると1番最初の携帯電話がスマホでしょう。情報端末として使いこなしている様です。電話で会話をするよりもLINEで文書のやり取りが多い様です。新入社員が欠勤連絡をLINEですることが、おじさんたちの間で話題になるくらいです。
そのかわり情報の処理は苦手の様です。小中高校での教育が不十分のためか、得た情報を上手に処理して活用している様には見えません。
コミュニケーションの道具としてはスマホは十分だと思いますが、情報処理にはやはりパソコンが必要になります。ワードで文書を作ったり、エクセルで数値を処理したり、パワーポイントで発表したりするには、やはりパソコンが必要でしょう。
そのパソコンの活用が大学からというのは、開始時期としては遅いのではと思います。私の場合は、パソコンを初めて勝ったのは大学を卒業してからですが。

大学とICT

大学ではレポートや卒業研究なので、学んだ事を処理し、まとめ発表することがあります。なので、情報処理の道具としてパソコンが必要になってきます。個人のパソコンがなくても大学のパソコンが自由に使えるならば問題ではないのですが、現在の状況では無理の様です。
学習の道具は、学生個人がそろえるものなのか大学が用意するものなのか。教科書は学生個人が、高いお金を出して買っていますが。
経済的に様々な学生が集まるので、私は大学が用意すべきかと思っています。障害者用のパソコンも個人でそろえるのは難しいと考えられるので、これも大学が用意すべきでしょう。
現在の大学が十分それを行なっているのか、私には分からないのですが、「貸出台数に制限があります」とあるので十分では無いのでしょう。
国からの補助金が減少し続けているいま、学生1人1人にパソコンが行きわたるのは難しいのでしょう。

学生と情報

現在の学生はスマホを上手に使いこなしています。特にコミュニケーションツールとして使いこなしています。おじさんとしては羨ましいくらいなのですが、見たところ身内だけのコミュニケーションにとどまっている、例えばTwitterなどは鍵をつけて友達同士で使っている感じがします。おじさんとしては、Twitterはそういうものではなく、友達同士で使うならばLINEかFacebookの方が良いのではと考えています。
不特定多数の人々とコミュニケーションを取るとか、自分から情報を発信するとか苦手な様な気がします。
何も全員がYouTuberになれとかinfluencerになれとか言っている場合ではなく、自分の考えや身近なことを発信すればいいかと思います。Twitterの動画をRetweetや有名人のInstagramへの感想だけではなく、自分のことについても発信し様々な人々とコミュニケーションをとっていければ良いかと思っています。
私が知らないだけで、もうやっているかも知れません。