地域デザイン科学部
特徴
2016年に作られた新しい学部です。webページでは
「地域デザイン科学部は、地域の持続的な発展に関する教育・研究・地域貢献を推進することによって、豊かな生活の実現に貢献することを理念としています。」
とあります。地域貢献が主となりますが、学科が
「コミュニティデザイン学科、建築都市デザイン学科、社会基盤デザイン学科」
となり、何がやりたいのかよく分かりません。「行政」なのか、「環境」なのか、「都市工学」なのかハッキリ伝わってこない感じがします。お隣の福島県にある福島大学の行政政策学類だと、地域行政を研究するところと分かりやすくなっています。工学部内の「建築都市デザイン学科」(建築学科)「社会基盤デザイン学科」(土木学科)とした方が、スッキリすると思いますし、私はそう理解しています。
結果として、特徴を出そうとして、うまく伝わっていないと感じています。
教育と活動
webページには教育と活動の特徴が、次のようにあります。
1.専門科目はすべてアクティブラーニング
2.学部共通の教育プログラムが充実
3.地域と連携する地域プロジェクト演習
一番の特徴は、「3.地域と連携する地域プロジェクト演習」だと思われます。内容は
「地方自治体、民間企業などと連携し、学部を横断した学生チームが栃木県内の地域デザインを実践。コミュニケーション力、調査・分析力、プレゼンテーション力、そしてチームで動く協働力を養成します。」
とあります。実際の地域の課題に対して実習が行うことができるのは貴重です。大学のゼミ内での議論として、課題解決を考えることは難しくありませんが、実際の地方自治体と連携して行いることは魅力的です。
連携してきた地方自治体としては、宇都宮市、今市市、那須烏山市など10程度の市町と行なっていることがWebページに載っています。内容としてはコミュニティデザイン学科で扱うような内容で、他の2つの学科に関係する連携が見当たらないのが、「やってないかも」と不安になるところです。
アドミッションポリシー
入学者選抜の基本方針は、各学科とも「基本的な学力・思考力」「理論的思考力、表現力、コミュニケーション能力」を評価するとあります。各学科で特徴的なのは次のとおりです。
コミュニティデザイン学科
「学際的学修へ向けた適性・能力を評価の対象とします」
一部に秀でた能力より、多方面への理解を深められる人が求められています。一番求められている能力が高いです。
建築都市デザイン学科
「理数系分野に対する能力を評価の対象とします。」
数学と物理の学力を重視するということです。
社会基盤デザイン学科
強く特徴的なことがありません。受験生への条件が弱いということは、人気がないということでしょうか。工学部から地域デザイン科学学部へ移動しても、やはり土木は人気がないのでしょうか。