宇〜太に会いたい ー宇都宮大学ー

宇都宮大学に関するブログです

国際学部多文化公共圏センター

多文化公共圏

多文化公共圏とは何か、何を指すのか。Googleで検索しても出てくるのは宇都宮大学に関するものが多く、語句の説明は見当たりません。Webページには

「イツ人社会学者ハーバマスの理論の一部を形成する「多様な意見を集約して合意を形成する場としての公共圏」という概念です。グローバルな課題の解決のために、国家の枠を越えて多様な活動と文化を持つ市民・市民組織を含めた市民社会が活動する公共圏を「多文化公共圏」といいます。「多文化公共圏」は議論・合意形成の場であり、それは世界中どこにでも存在する空間です。」

とあります。つまり、多数の国の間、又は共通して起きる課題について、議論・合意形成する場所のことで、気候変動枠組条約締約国会議(地球温暖化に対しその対策を議論し決める会議)のようなものでしょう。

ハーバマス

ネット内で調べた程度ですが、個人の行動をもとにして成り立つ社会と、人々の関係性に成り立つ社会があり、後者を重視してる人のようです。

ハーバーマスは、自己中心的な行為の合理性を重視する近代の社会システムの認識を覆し、「コミュニケーション的合理性」を新しい合理性として提起しました。」TRANS.BIZ(https://biz.trans-suite.jp/21192

国際学部多文化公共圏線ンターのWebページには

「「多文化公共圏」は ―大学院国際学研究科博士後期課程のキーワードです」

とあるので、国際学部ではハーバマスの思想が中心であることがわかります。単なる言語によるコミュニケーションを学ぶのではなく、人とのコミュニケーションにより社会を作り上げることを重視しているようです。

目的

多分か公共圏センターの目的ですがWebページには

「この「センター」は栃木県内外の自治体・国際交流協会教育委員会・市民団体等(NGO/NPOを含む協賛団体)や海外の交流協定締結大学とネットワークを形成し、情報を交換し合いグローバル化に関わる実践的諸課題を解決することを目的としています。」

つまり、思想的な研究をするのではなく、実際に起きている問題に取り組むことを主としているところのようです。

行なっている事業は

  1. 自治体・国際交流団体・市民団体(NGO/NPO)と外国人コミュニティとの交流や国際協力・多文化交流・貢献活動などの分野での相談・協力・共同研究に対応します。
  2. 学生・市民団体等(NGO/NPO)の国際協力事業への参加を支援します。
  3. 国際協力・貢献、多文化交流に関する理論的実証的研究と教育による人材育成を行います。
  4. ホームページや機関紙を通して大学・学生・自治体・国際交流団体・市民団体(NGO/NPO)とのネットワークを構築します。

具体的な活動として

  1. 外国人児童生徒教育
  2. 多文化公共圏研究・グローバル教育
  3. 連続市民講座・講演会など
  4. 調査研究など

がWebページにありました。「外国人児童生徒教育」が特徴的です。宇都宮大学と外国人児童生徒教育をGoogleで検索すると、「だいじょうぶ.NET」に行き着きます。

「『だいじょうぶnet.』は、学校で支援にあたる教員だけでなく、地域ボランティアの方々や、外国人児童生徒支援に関心のある学生まで、様々な人たちの情報交換の場になることを目標としています。宇都宮大学HANDSプロジェクト(2010.4~2016.3)が運営する「外国人児童生徒支援会議」に集まった、栃木県内の外国につながる子どもを支援する教員の皆さんが情報交換広場として発足しました。」

であり、今の社会ではとても必要とされる事業です。

活用

外国人労働者など身近に多国籍な人々が増えている現在、このような大学にある専門知を利用できることは非常に有意義です。このことは今まで知りませんでしたが、これから活用すべきことです。

大学はそこにいる学生などだけではなく、大学とは関係なく生活する人々に役に立つ部分がありことを知りました。