宇〜太に会いたい ー宇都宮大学ー

宇都宮大学に関するブログです

教育学部

教師になる学部

教育学部は、その名の通り教師になるための学部になります。目標にも

「学ぶもの全員がよき教師になれる学部」

とあります。

良き教師とな何か。Webページを隅から隅まで読んだわけではないので確信は持てませんが、「良き教師」は多分これかと考えます。

「教科や教科教育法などについての理論的な学習とそれらを行動的な知性として身に付ける教育実践科目を通して、確かな授業力と協働力、総合人間力のある意欲の高い教員、子どもたちに寄り添いながら次の時代を切り拓く子どもの育成にあたることができる教員養成を目指しています」

よく分かりません。「総合人間力」「意欲の高い教員」とは何に対する意欲なのか、具体的に例を示した方が良いと思います。

同様な言葉で

「教師力・人間力。探求から創造へ。」

が書いてあります。「教師力・人間力」も具体手に何を指すのか、分かりません。教育でよく聞く言葉は、時代にあった教育、時代に対応できる教育を行う、がありますが、その都度、「良き教師」「教師力・人間力」も抽象的にして、その場に適した具体的な意味を持たせるためにしてるようにしか思えません。

その内容を具体的に示さないことには、相手に対して説得力がありません。例えば、学力テストで平均点をとらせる教師、理科の実験が100種類行える教師、など具体的に表した方が学部の個性が際立って良いように思います。

4つの系

教育学部には、専門別に次の4つの系があります。

「学校教育•特別支援教育系」

全体のWebページには「学校教育・特別支援教育系」とありますが、教育学部のページでは「教育科学人間系」とあり、どちらが本当なのでしょうか。

説明を読むと、教育学と心理学を中心とした系になっているようです。教育学は専門家でないと、その内容はピンときません。Wikipediaでは、今日に関する哲学・歴史学社会学などを学び研究するもので、実際にはハッキリとは定義されていないようです。

特別支援教育は、障害のある児童・生徒に関する教育を学ぶところです。こちらは分かりやすいです。

「教科文系」

教育学部では「人文社会系」とありました。単純に国語・社会・英語の教科について、専門を学び授業方法を身につける所になります。気になるのは、英語以外の語学はどうなるのでしょう。

「教科理系」

教育学部では「自然科学系」とあります。数学・理科・技術があり、それぞれの教師を目指す所になります。技術分野では、「プログラミング、材料加工学、電気電子工学、機械工学、栽培学等」を学ぶとあり特徴的です。

「教科実技系」

教育学部では、「芸術・生活・健康系」になります。実技とあると、技術家庭が思い付きますが、中学校の技術は自然科学系になっています。音楽分野・美術分野・保健体育分野・家政分野があります。

特徴

学部の特徴は

1.分野混合クラスでの担任指導体制

2.充実した教育実践カリキュラム

3.きめ細やかな教員就職支援

一番特徴的なのが1.分野混合クラス・担任指導体制とは

「専門分野に拠らない学年一括クラスを編成し、各クラスの学修指導教員が1年から4年まで一貫して担任指導にあたります」

とあります。つまり、高校までと同じ、クラスとしての集団を作って、それを基本として活動することになります。

「協働力やチーム対応力などの人間力を培います」

とあります。将来教師になる人にとっては、横の繋がりを強く持つことは、良いことだと思いますが、皆一様になり個性的な人間が生まれてこないことを私は心配してしまいます。集団に馴れ初めない人が教師になっても良いのではと思ってます。

求める学生

アドミッションポリシーとして、次のことが特徴的です。

「「学ぶ」「教える」「育てる」「発達する」という行為・現象について関心があり,将来学校教員と

して活躍する強い意志を持つ人」

つまり、大学としても教員になることを強く求めていることになります。地元の国立大学に入れたので来ました、というような学生はいらない、ということでしょう。

宇都宮大学群馬大学共同教育学部

内容としては

「より高度な教員養成へ」

とあります。これもよく分かりません。なぜ群馬大学宇都宮大学が連携すると、より高度な教員養成になるか見当がつきません。どちらかというと

「両大学のスタッフが集結し、より先鋭・専門的な教育体制へ」

とあり、大学で不十分になってしまった教員について、お互いに助け合うことかと思われます。