宇〜太に会いたい ー宇都宮大学ー

宇都宮大学に関するブログです

工学部

プロフェッショナルを育てます

工学部の説明は

「専門的知識と、統合した工学知と、3C精神を基盤としてイノベーションを実現し、グローバル化した社会の発展に貢献するプロフェッショナルを育成することです」

とあります。

プロフェッショナルとは、技術者のことでしょうか。サイエンティストやスペシャリストではなくプロフェッショナルとしたことは、大学で学んだことでお金を稼ぐことができる人を育成するということでしょうか。私のイメージでは、専門学校の目的かなと思ってしまいます。

学部自体としては

「質の高い研究を推進することを通して、社会からの信頼と負託に応えることを理念としています」

とあります。社会からプロフェッショナルの育成を負託されていることなのでしょう。

1つの学科

学科は1つしかなく、基盤工学科のみです。2年生から4つのコースに別れることになりますが、入試は一括した募集で行われます。キーワードは「Designと光」だそうです。

「Designとは、モノ・情報・人間・社会・エネルギーをつなげて新しい価値を作ること。そして光は、宇都宮大学工学部の強み、光工学です。あらゆる科学技術の基盤である光工学を、すべての学生が身につけ、キャリアアップの武器にする。基盤工学科は、より良い世界を創るために、アイディアを夢のままで終わらせない力を養います」

他より優れているもの、光工学を活かし特徴としています。しかし、光工学では情報通信と測定・分析くらいしか私には思いつかないので、光工学で科学技術の基盤を身につけると言われてもピンときません。特徴である光工学を学ぶことで科学技術の基盤である情報通信と測定・分析方法を身につける、と説明された方が分かりやすいと思います。

またDesignでは、デザイン力を問題発見・解決力と捉えられています。工業製品の設計やデザインをすることを指すのかと感違えされないかと心配です。社会の未来をデザインする、同義だと考えれば良いかと思います。

募集が1つの学科になったことで、大学としてどのようなメリットがあるのか分かりませんが、受験生としては形式的ですが定員が増えたと同じになるため、入りやすい大学になる感じがします。

それと2年からのコース分けは、目標もなく高校で理系のクラスにいて、入れる大学なので進学したという生徒にとっては、入学後に目標を見つけられるというメリットがあり、良い結果になるかもしれません。それが大学の狙いなのかどうか分かりませんが。

工農連携

Webページには

「国のプロジェクトである地域科学技術実証拠点整備事業「先進的ロボット技術による地域潜在力イノベーション推進拠点」として、光センシングやネットワーク技術を駆使した農業ロボットシステム、味覚・食感評価などによって、工農連携による地域イノベーションを牽引します」

農学部との連携というより、新しい分野として考えた方が分かりやすいようです。農業に特化したロボットを研究する、農産物を化学的に分析し特徴づける、という事だと私は理解しました。最新の農機具を作っている訳ではありません。工学部が中心と感じますが、農学部の人たちはどのように考えているのでしょうか。

コース

2年からのコースは、「物質環境化学コース」「機械システム工学コース」「情報電子オプティクスコース」になり、それぞれ応用化学科、機械工学科、情報・電気電子工学科が名前が変わっただけになります。安心して入学できます。研究内容は同じだが、1年時の教育内容がガラッと変わっただけのようです。

定員が「物質環境化学コース」80人、「機械システム工学コース」80人、「情報電子オプティクスコース」160人となり、なるほど今まで通りです。コースの振り分けは、1年次の成績によるのだと思うのですが、一番人気がどれになるか分かりにくいので、目標のコースに入るのに苦労することはないと思われます。旧学科で人気があった(?)、情報工学科が一番人気のなかった(?)電気電子工学科と一緒になったことが特徴的です。