農学部
「実学」を学修
Webページには
「現場で役立つ「実学」を学修した人材を輩出することを目標としています」
「実生活に役立たせることを目的とした学問のこと。工学・医学・薬学・農学・法学・経済学・教育学などを指す。日本の大学では、理学部と文学部で扱う学問分野以外は概ね実学である。より狭義には、応用科学を指す。」
とあり、これを読むと「当たり前」かなと感じてしまいます。ただ、正確な言葉の意味を知らない私のような人が読むと「農業や酪農を実践するのに役に立つことを学ぶ」意味に取れます。Webページにも
「現場で役立つ人材を輩出することを目標」
とあります。つまり、研究よりも現場(農業・酪農・林業)を重視する感じがします。
大学としては、
「現場で役に立つ研究、地域社会に還元できる研究から世界最先端の研究まで」
を扱っているそうです。これも「当たり前」のことと思います。当たり前の内容が書いてあると、具体的なことを想像することが難しい気がします。例えば、それぞれに当てはまる研究を具体的に1つくらいは説明した方が良いと思います。農業を詳しく知らない私は、実学の研究といってもピンときません。
学科
学科は「生物資源科学科」「応用生命科学科」「農業環境工学科」「農業経済学科」「森林科学科」があります。
「生物資源科学科」と「応用生命科学科」は農学部というより、理工学部の応用生物学科に近いかと思います。農場ではなく実験室での研究学中心です。実学重視とあると、稲の育て方とか美味しい牛の育て方が中心かと想像しますが、化学的な内容が中心のようです。農作物、生物の個体について研究するのでしょうか。
「農業環境工学科」は農業土木のことのようです。土木と書くと人気が出ないので、ひと頃流行った環境という言葉を使ったのかもしれません。環境とあるので水質管理も含まれています。
「農業経済学科」は読んで字のごとくの学科になります。期待は裏切らないでしょう。経済が勉強できます。
「森林科学科」は林業について学ぶところです。珍しい感じがしますが、農林業とあるので、農学部にあるのが当然なのでしょう。しかし、ここで強く推しているのは環境のようです。
特徴
特徴として
- 「農学」の基礎を幅広く学ぶ
- 広大なフィールドから微小な生物学まで
- 地域密着型から先駆的研究まで
とありますが、当たり前すぎる感じがします。先に書きましたがイメージがつきません。私がWebページを読んだ感じでは
だと考えます。農学部だがこれらが学べるとした方が高校生に分かりやすく、志望がはっきりした学生が集まってくると考えます。高校生に対しては、どのような授業があり教育を行っているか、よりはどんなことが出来るのかが重要だと思います。一般の人や保護者・高校の教員に対しても、どのような教育を行っているかは、その内容が難しく魅力にはならない気がします。
ところで、大学全体のWebページの農学部の部分、一部に教育学部の紹介が載っているのはなぜでしょう。
求める学生
「生物資源科学科」では、
「専門高校・農業関連学科推薦では,将来,農業及び農業関連産業に従事し,この分野の指導的立場をめざす人」
とあり、農業高校を卒業した生徒を積極的に受け入れています。他の学科には、このような表記はないので、実施していない模様です。
各学科で求める学生像は似たり寄ったりで、どうして学部でまとめなかったのかと思います。求める学生像は、同じでも進学してすることは異なる、で良いと思います。無理をして表記する必要はないでしょう。
基礎学力があり、専門知識を学ぶのに積極的で、コミュニケーション能力が高い人で良いと思います。どの大学、学部・学科にも使用できるものになります。