宇〜太に会いたい ー宇都宮大学ー

宇都宮大学に関するブログです

2020年度 入学試験の倍率

2020年度入試

世間を騒がせた「大学入試共通テスト」ですが、あれだけ騒がれているので今年の試験だと勘違いしていました。来年から実施らしいです。らしいとは、色々と変更があったので私としては本当に実施されるのか疑っているからです。制度的に問題点がなければ、現在のセンター試験を実施すればいいと思っています。
ところで、入試の年度は分かりづらく、2019年でも来年度の入学生を募集する試験なので、2020年度入試と表現します。年度が1つ進んで表現されています。これが分かりづらいというのは私だけかも知れませんが。
私としては、マーク式のテストはよくできたテストだと思います。採点者の考えが反映されないので、これこそ公平な試験、受験者の力を確認できる試験だと思っています。
「大学入試共通テスト」は思考力を測る試験ということですが、思考力は評価者の主観が入る気がします。ある事柄を、社会に利用するよう考えることも、漫才のネタにするのも、空想し自分一人で楽しむのも思考力です。人によっては、漫才のネタは駄目ということもあるので、思考力を客観的に評価するのは難しいと思っています。

倍率

で、倍率です。それぞれの学科の倍率、1月31日付の中間倍率がWebページに載っていたので前期日程のみ抜き出してみます。

地域デザイン科学部 0.8
国際学部 1.2
共同教育学部 0.5
工学部 0.5
農学部 0.7

大学入試の倍率など、新聞に載っているのをちょっと見るだけで、詳しく数字を考えた事は無かったですが、思っていた数字より低いです。
これだけ見ると、宇都宮大学は人気が無いようです。国立大学なので最終的には1倍を超えてくると思いますが、積極的に選んでくる学生が少ないのは残念です。
ちなみに、お隣の埼玉大学の倍率は以下のとおりです。

埼玉大学前期日程
教養学部 2.7
経済学部 4.0
教育学部 3.4
理学部 4.0
工学部 3.5

受験生

この宇都宮大学埼玉大学の違いは、何故生じるのでしょうか。倍率が偏差値につながるので、偏差値が高いのは埼玉大学です。
私としては、入学して好きな学問を勉強するのだから、同じ国立大学ならば入りやすい方がいいと考えますが、受験生はそうでは無いようです。
理由として私が考えるのは、次の2点です。

  1. 宇都宮より浦和の方が都会で、若者は都会を目指している。
  2. 都内から通学圏内なので、都内の受験生が猫も杓子も受験してきている。

どちらかというと、2なのではと考えています。
今の受験生はどのように考えているのでしょうか。興味ある学問を勉強するために進学するのならば、宇都宮大学の倍率はもう少し高くても良いのでは思ってしまいます。特に農学部教育学部についてはそう思います。
教育学部は教師になるための学部ですから、栃木県内の教員志望の受験生は全員志望してもいいくらいです。
受験生はとりあえず大学へ進学するという考え方なのでしょうか。

大学

大学としてはどう考えているのでしょうか。最終的には、定員割れにはならないので「良し」としているのでしょうか。確認した事はありませんが、国立大学で定員割れは起きていないでしょう。
受験生に魅力ある大学がどのようなものか、答えを出すのは難しいかもしれませんが、大学が求める学生が集まってことないと思います。宇都宮大学での生活を見て、「今の学生は」と言っても、求める学生が入学してこなければ、それは大学職員の責任になります。
ところで、私としては全国から学生が集まるより、県内の受験生が目指す大学になってほしいと思っています。
これは大学だけでは難しいかもしれません。宇都宮市にも学生に魅力ある街づくりをしていく必要があるでしょう。学生が充実した生活がおくれる街、自転車か原付があれば十分楽しめる街になればいいと考えます。宇都宮市は車がないと楽しめないような気がします。
街中に路面電車が走ることになるので、少しは期待しています。