宇〜太に会いたい ー宇都宮大学ー

宇都宮大学に関するブログです

大根サミット

トピック

宇都宮大学のWebページに次の案内が載っていました。

だいこんサミット2019」を開催します(11/29(金))

「大根サミット」とは何でしょうか。「大根」に「サミット」という不思議なものに惹かれ内容を見てみると、テーマが

だいこんサミット2019 =だいこんの魅力に迫る=

で、講演が行われる予定で

青森県の農業情勢と大根栽培へのとりくみ」(株)パセリー菜 常務取締役 小原 一夫 氏

「 塩原の高原ダイコンうんまいもんプロジェクト 」うんまいもんプロジェクト 委員長 君島 理恵 氏

「 画像解析を用いたダイコンの根形を特徴付ける形質による多様性評価 」神戸大学大学院農学研究科附属食資源教育研究センター 吉田 康子 氏

その他にポスター展示による説明会が行われます。

極めて真面目な内容で、大根の現状と未来を議論しているようです。大根の料理方法や大根役者についての研究発表は無いようです。

大根サミット

Googleで「大根サミット」について、検索しても明確に説明しているサイトは見つからず、詳しくは理解できませんでした。メージャーな「サミット」では無いようです。ただ、学生が面白半分にやっているのでは無く、大真面目に大学の先生方が実施しているようです。

サミットに参加した人が書いたブログがあったので、簡単なことは分かりました。見つけたのは「大竹道茂 江戸東京野菜通信(http://edoyasai.sblo.jp/article/83079182.html)」で、この方は2013年に講師として参加していて、サミットについて書いてありました。

何でも「だいこんサミット」が発足したのは、2004年春、だいこんを研究材料にしている、当時、宇都宮大学農学部食品化学研究室の宇田靖教授と、トーホク株式会社の新倉聡主任研究員、そして今回は事務局としてすっかりお世話になった宇都宮大学農学部の房相佑准教授の三人が、企画を思いついたと聞く。

10年以上も続いているサミットだそうで、驚きました。国内外の大根の種ぺ者リストが、宇都宮大学に集合する。このような特徴的な活動は、外部に積極的にアピールした方が、良いと思います。オリオン道理でパレードするなど大々的に宣伝して欲しいです。興味を持つ人が少なくても、大根に興味を持つ人が1年に1人も増えれば良いと思います。

食品科学研究室

「大根サミット」を企画した「食品科学研究室」が気になったのので、検索してみました。

本研究室は、各種野菜に含まれる成分の研究を通じて、その機能性に科学的根拠を与え、正しく評価することを目標に研究を進めています。

当たり前ですが、宇都宮大学にも野菜を研究しているところがあるんですね。知りませんでした。「野菜の機能を科学する」CMのコピーみたいです。

研究内容は次の通りです。

  • ダイコンやキャベツに含まれる機能性成分の解析
  • イソチオシアネート分解物によるチロシナーゼ抑制活性の機構解明
  • ナス皮に含まれる機能性成分の解析
  • らっきょうなどネギ属野菜に含まれる不揮発性成分の機能性の解析
  • イチゴ葉に含まれる機能性成分の解析

何をやっているのか、全然想像できないので、ただ単に「凄い」の一言です。野菜を常に研究しているとやることが無くなるのでは、と心配になります。特に「機能成分の解析」は一回行ったら終わりのような気がするのですが、その種類により異なる成分があったり、割合が違ったりと奥が深いのでしょう。「イチゴ葉に含まれる機能性成分」を研究する動機は何だったんだろうか、気になります。

大学を選ぶときには、そこでどのような研究が行われているか、知る必要があります。ただ単に、有名大学だからとか、国立大学だからといことで選択すると、大学での生活がもったいない気がします。

大学にはその学問に興味を持った生徒を求めるならば、行われている研究内容を積極的にアピールする責任がありと思います。