ダイバーシティが拓く新たな科学技術とSDGs
シンポジウム
Webページに、公開シンポジウムのお知らせがあり、内容は
男女共同参画週間公開シンポジウム
で、基調講演の演題は
ダイバーシティが拓く 新たな科学技術と SDGs
になります。
シンポジウムとは
一つの問題について何人かが異なる面から意見を述べ合い、質疑応答をくりかえす形の討論会
と、インターネットで検索すると出てきます。宇都宮大学のシンポジウムの詳しく内容を見ると
- 13:40-14:10【海外派遣研究成果報告】
- 14:15-15:25 【基調講演】
- 15:25-15:40 【リケジョ大学院生による活動報告】
となっています。
ここで、それぞれは異なる面からの意見になるのでしょうか。時間的に、十分な質疑応答ができる状況なのでしょうか。シンポジウムというより、発表会とした方が良いのかもしれません。
シンポジウムと似たようなもので、パネルディスカッションがありますが、これもよく分かりません。これも、意見を聞く会とかに言い換えた方がわかりやすいと思っています。
取り敢えず、書いてあることだけで判断すると、「男女が、現代社会で生活するにおいて、異なる意見を述べ合い、質疑応答を繰り返す討論会」ということでしょうか。保守的なおじさんとフェミニストが討論するの期待したいと思います。
ダイバーシティ
基調講演にある、ダイバーシティも理解していないカタカナ言葉です。近代的な街かと思っていました。最近よく使われる単語です。
意味解説ノート(https://meaning.jp/)」では
ダイバーシティとは、日本語で「多様性」を意味する言葉です。そこからさらに、「人種、性別、国籍、障害の有無など、多様な人材を生かした雇用」という概念を表す言葉となりました。
とあります。では
ダイバーシティが拓く
とは、「多様性が◯◯の可能性を広げる」「多様な人材を生かした雇用が仕事の可能性を広げる」ということなのでしょうか。
私としては、多様性が何かの可能性を広げるとは思っていません。特殊な出来事、戦争や独裁者の出現などや、天才的な人物、アインシュタインやキング牧師などにより、社会は劇的に変わっていくことができる、と考えています。
現代社会の多様性については、「これだけ発展した社会だから、単一な社会のままになるのではなく、多様性を認める寛容な社会にならないと、発展したことにならない」ということかと考えています。資本主義の社会の中では、常に変化が求められている、その変化の一つが多様性かと思っています。
科学技術とSGDs
SDGsについては、以前調べていました。
「誰一人取り残さ ない」 持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため,2030年までを期限とする 17の国際目標。
その17の国際目標は次の通りです。
- 目標1(貧困):あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
- 目標2(飢餓):飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
- 目標3(保健):あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
- 目標4(教育):すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
- 目標5(ジェンダー):ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
- 目標6(水・衛生):すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
- 目標7(エネルギー):すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
- 目標8(経済成長と雇用):包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある 人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
- 目標9(インフラ、産業化 イノベーション):強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
- 目標10(不平等):各国内及び各国間の不平等を是正する。
- 目標11(持続可能な都市):包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
- 目標12(持続可能な生産と 消費):持続可能な生産消費形態を確保する。
- 目標13(気候変動):気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
- 目標14(海洋資源):持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
- 目標15(陸上資源):陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
- 目標16(平和):持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
- 目標17(実施手段):持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
これらと科学技術が関わってくるのは分かりますが、それは結果として「この科学技術が使える」ことが分かるのであって、これらを解決するために科学技術を発展させる事ではないと考えます。端的に言えば、科学技術がなくても解決できることがあります。
講演する人がどのようにまとめ上げるのか、興味があります。